武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第一章 武蔵とTOMOのご先祖の凄い人たち
 掲載日:2010/07/02    ページ: 1 2 3 4 5 6 
武蔵の本名は「森昭生」、TOMOの本名は「森知行」そして、耳にされた方も多いと思うが、武蔵とTOMOの御先祖様はあのアニメ「一休さん」でおなじみの蜷川新衛門さんに当たるのである。足利幕府に仕えた蜷川新右衛門である。新右衛門は通称であり、蜷川親当(にながわちかまさ)というのが正式らしい。武蔵とTOMOに遺伝子の繋がる人物である。
アニメでは足利義満に仕えていたが、足利義教の政所公役を務め、義教の死後、出家し、智蘊と称し、連歌の世界ではあの連歌師の宗祇から連歌七賢の一人として選ばれ連歌集「親当句集」を遺している。実際に蜷川新衛門が一休と関わりをもったのはアニメの「一休さん」のような若い時代ではなく、出家してからのことである。無論、一休という名前も子供の時の名前ではない。実は森家の先祖の凄い人は彼一人ではない。
明治に大活躍を見せた蜷川新氏である。一言で言えば、明治時代から昭和時代を生きた法学者であるが、学者であるとともに国際的な活動家である。この蜷川新氏は武蔵、TOMOの大祖父であり、足利将軍の政所を世襲した蜷川家の末裔である。また蜷川新は幕末において多大なる貢献をしながら悲劇的最後を遂げた小栗上野介の親せき筋にもあたる。小栗上野介の事実についての著書も多数遺している。蜷川新氏がビルマ戦線で書きつづった刻銘な体験記は「少年と馬と太陽」という名でその子森浩によって書籍化されており、この書籍の後書きにも森啓氏が蜷川新 ...(次へ)