武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第三章 武蔵流最強の「素」の哲学 〜「素」は人類を救う〜
 掲載日:2011/02/16    ページ: 1 2 3 4 
   「素の哲学」
筆者の個人的理由から、前回のコラムから非常に長く時間が空いてしまった事を、武蔵&TOMOファンの方々にまずは深くお詫びしたいと思う。
早速ではあるが、この武蔵&TOMO兄弟のうち、特に武蔵氏は非常にその人となりを表現するのが難しいところがある。勿論「いい人」であることは間違いない。
武蔵氏は表面上は非常に「素」である。しかし実際に話してみると、物凄く深い武蔵流哲学、人間愛に裏打ちされた「素」なのである。いや、もしかしたら、もともと「素」というものはそれ程に深いものなのかも知れない。
これまで筆者が生きてきた歳月の中で、筆者個人にも人生の波風は吹き荒れたが、どんなに忙しい時にでも、筆者の相談に乗ってくれて、励ましてくれた、筆者にとって恩人の中の二人がこの武蔵&TOMOの両名である。

お陰さまで、筆者と武蔵氏、TOMO氏の付き合いも、光栄なことにもう長年になる。このコラムの読者であればご存じであろうが、弟TOMO氏はどこの企業でも通用しそうな「几帳面」である。現役時代のキックボクシングのテクニックにも素晴らしいものがあった。語弊を恐れずに言えば、誰から見ても分かるシャープさ、カッコよさがあるのである。
しかし、兄、武蔵氏は、かなり、生物学的にも貴重ではないかと思われる面がある。失礼を省みずに言えば、外観的に「考えているのか、考えていないのか、それすら解らない」時があるのだ ...(次へ)