武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第三章 武蔵流最強の「素」の哲学 〜「素」は人類を救う〜
 掲載日:2011/05/02    ページ: 1 2 3 
   「TOMOの一撃」
武蔵氏はオランダのレミー・ボンヤスキーという世界の強豪とK-1の世界頂上決戦で二度に渡って戦い、二度準優勝に輝いているが、大変意外なことに、周囲の関係者には、この時の武蔵氏のファイターとしてのコンディションは決して良くなく、スケジュールなどの都合で練習時間が十分に取れなかったともいう状態で「まさか、こんな好成績、激戦になるとは思わなかった」という声が多い。
暴露してしまえば、実は武蔵一家の「偉大なる母」初代さんすら、一回目の世界頂上決戦のおり、「もう、この頃はね、色々な格闘技雑誌がうちの息子(武蔵)のことボロ糞に書くもんでね、どうせ、今度の試合でもロクなことは言われないんだろうと思って、私、試合観に行かんかったんです!ほんで、後で知り合いに聞いたら、武蔵がワールドグランプリで準優勝したって聞いて、あぁ、観に行っておいたら良かったわぁ…って後悔したんです!」と後に話したぐらいである。
余談ではあるが、筆者は「武蔵&TOMOのファミリーの話」を一冊の本に出来たらとも、考えている。武蔵&TOMOが個性的で魅力的なのは言うまでもないが、御両親がまた個性的で魅力的なのである。正にこの親にしてこの子達あり。一休禅師と親交の深かった武蔵氏の先祖の蜷川家の話を入れれば、時代的には千年に近く、国際赤十字で活躍し、日本赤十字を設立した武蔵氏の大祖父の話を入れれば、話は地球規模に及んで面白いだろう。      
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