武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第三章 武蔵流最強の「素」の哲学 〜「素」は人類を救う〜
 掲載日:2011/09/13    ページ: 1 2 3 4 
   「今日から素で行こう!」
筆者を含め、凡人は往々にして頻繁に「素」でなくなる。人によっては「素」になれる時間の方が極めて少ない人もいるだろう。例えば、「自分を開放できるのはお風呂とトイレの中だけ」という人もいなくはないだろう。それが余計な「見栄」や無駄な「気位の高さ」、果てはそれが「ストレス」となって人類を苦しめているのではではないかと思う。「病は気から」というが正しく、「ストレスは万病のもと」、「ストレスは不幸せのもと」と思われる。

「イケメンの彼氏を連れていないといけないのではないか?」
「ブランドバッグを持っていないといけないのではないか?」
「他人が自分をどう思っているのか?」
「裕福な生活をしてないと負け組なのか?」
「自分はこういう生き方をしたいと思っているが、他人からみたら常識はずれと思われないか?」

などという巨大な重い石を、神が背負わせたのではないのに、自分から勝手に背負い込んで自滅、果ては自殺しているという部分が現代の日本にはないだろうか?これに「将来、どうなる、こうなる」と言った将来型不安を入れたら、とてもまともではいられない。因みに日本は年間自殺者三万人を超える自殺大国である。

格闘技関係者が武蔵氏を「大物」と言ったが、これは「素」であることと無関係ではない気がするのである。「これが素の私だ!」この心が何故か世界の人類を救う気がするのだ。「素に目覚め ...(次へ)