武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第四章 武蔵流 釣りの幸福理論
 掲載日:2012/03/13    ページ: 1 2 3 4 
   「自然に優しい武蔵流フィッシング」
武蔵氏は著者不動武の釣りの師匠でもある。著者は高校生ぐらいの時に釣りに一生懸命であったが、三十年近く釣りをしていない。約十歳若い武蔵氏は現役の釣り師だ。釣りの世界も進化し、その用語や釣り方、道具の名前がどんどん開発され、今の私にはさっぱり分からない。今は何と「ブルーベリー風味の青イソメルアー」まであるという。成程、虫が苦手な女の子も釣りガールになるはずだ。
武蔵氏が大阪に来て電話が鳴るとまず釣りのお誘いである。魚種は様々。武蔵氏は何でも釣る。ブラックバスも後1センチで60センチという大物を釣り、琵琶湖の名産ビワマスも大物を釣り上げている。因みにブラックバスで60センチというのは、別名ロクマルとも言われ、ブラックバスの大物の代名詞の様である。武蔵氏は今、このロクマルを狙っている。目の前でスズキを釣って見せてくれた事もある。スズキは淡水のブラックバスに対してシーバスというらしい。
そしてこれまで武蔵氏が釣り上げた最大の魚はシュモクザメ、武蔵氏と同じ183センチの大物を釣り上げている。実弟のTOMO氏はシイラ釣りが好きで、このシイラは物凄い顔をして異形であるが、魚体の色彩の美しさは見事な程だ。この魚、和歌山では「トウヒャク」と呼ばれ、「トウヒャク、トトのうち」という言葉がある。つまり「シイラは変な形だが魚には違いない」という意味である。またの別名は「万力」と言って恐ろしい力の持ち主である。TOMO氏によると「俳優の ...(次へ)