武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第四章 武蔵流 釣りの幸福理論
 掲載日:2012/03/13    ページ: 1 2 3 4 
   「自然に優しい武蔵流フィッシング」
松方弘樹さんの豪快な釣り番組の疑似体験をしているようで楽しい」のだそうである。ちなみにハワイでは「マヒマヒ」と呼ばれている。白身で美味しい魚である。
武蔵氏が現役格闘家の頃、東京の放送局のクルー達が大挙して正道会館総本部に取材にやってきた。確かその頃、武蔵氏は二年連続でレミー・ボンヤスキー選手とK-1の世界の頂上決戦を演じ、極僅差で準優勝というひときわ注目を集めた時だった。その後、取材の終了時間を遥かに過ぎても、待ち合わせの場所に武蔵氏は現れない。余りに遅いので、手違いがあったかと、その日のロケ現場でもあり練習場であった正道会館総本部に伺うと、総本部の玄関で取材陣やテレビ局のクルー達相手に延々とブラックバスの釣り方についてレクチャーしていたのである。肝心のテレビの取材時間より釣りの話が長い。著者が「あぁ、これは釣りのロケ番組がくるかも」と思っていたら、やっぱり後で何件か来た。武蔵氏にはこれまで武蔵氏とTOMO氏の兄弟で探訪した「屋久島」や「種子島」、「釣り」などの自然を場面にしたロケが多いが、やはりよく似合う。「二十世紀少年 最終章」の映画で美人女優の常盤貴子さんに投げ飛ばされる柔道部役の武蔵氏の演技にも味があり、自然の中で「素」のままの演技抜きの武蔵氏にも味がある。
武蔵氏には色々な釣りに誘って頂いた。武蔵氏が大阪に帰省していた時のことである。著者が高血脂症、脂肪肝、悪玉コレステロールで、ある大病院の診察を ...(次へ)