武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第一章 武蔵とTOMOのご先祖の凄い人たち
 掲載日:2010/07/02    ページ: 1 2 3 4 5 6 
。また歴史家がどうのこうのというのであれば、「こういう人物についてそういう見方もあるか」で済むのだが、常に蜷川新氏本人が戦争、平和交渉などの最前線でした刻銘な体験を書いているので読み始めると終われないのである。その著書は「維新前後の政争と小栗上野の死」「小栗上野介―開国の先覚者」等多数出版されている。武蔵TOMOファンの方々も「蜷川新」でネット検索して見られると良い。
特に幕末の歴史ファンには見逃せない事実が沢山出てくるであろうと思う。「少年と馬と太陽」を書いた蜷川浩氏が森家に養子に入り、ここで武蔵に繋がる森家が誕生するのである。
この森浩氏が記した「小年と太陽と馬」であるが、戦争の善悪、是非を超えて、戦争最前線の出来事が正に刻銘に記されている。戦後六十数年この日本では理論上で戦争が論じられるが、この書籍からは戦争の中にある肉体的な苦痛や戦場での心の交流が切々と伝わってくる。
ここまで来ると一般家庭から天才格闘家兄弟が登場したというより、何がしかの分野で大人物を生み出す家系かのようである。武蔵は世界の格闘家でありまた弟のTOMOも天才格闘家であるが、二人はまた強いだけではなく時折、家系伝来の異能のセンスを見せることがある。武蔵はさらっと格言のような深い言葉を話し、スラスラと飛びきりユニークな絵を描き始めることがある。これについて、武蔵が選手時代、加圧トレーナーとしても著名で、武蔵のフィジカルトレーナ ...(次へ)