武蔵とTOMO 兄弟の伝説 ブラザーズ・オン・ザ・リング
 筆者:不動 武
 第二章 武蔵とTOMOの父と母なのだ!
 掲載日:2010/08/16    ページ: 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 
デビュー戦の相手としては危険過ぎる」と反対していたという話もあります。
母  それも後から知りました。あのデビュー戦の前でしたね。うちの子(武蔵)とサム・グレコ、アンディ・フグ、マイケル・トンプソンが一緒に稽古して、それが格闘技雑誌に載って、それからですね、格闘技雑誌を買うようになったのは(笑)
私はデビュー戦では、武蔵が勝って「名前負けしなくて良かったなぁ」(笑)と思って。それでも、その後、次々とあのように試合が組まれるとは思ってもいなかったですね。あのデビュー戦の後が今度はあのスタン・ザ・マン戦でしょ。その時初めて招待券を貰って観に行きました。それから次々と試合がありました。
――武蔵氏はどんどんテレビ的にはスターになっていきました。
母  武蔵がテレビには出ていても、こっちの家計はそれこそ火の車ですよ(笑)。もう練習で汗まみれになって、汗で傷んでシャツがビリビリ破れてきますからね。バンテージの洗濯、朝早く起きてバンテージの洗濯、乾かして、バンテージをロール状にまとめて仕事へ飛んで行く。「あぁもうギリギリやぁ!」とか言って、半分だけ巻いて仕事へ飛んで行くそんなこともありました。
トランクスにバンテージ、Tシャツにもう〜!グローブは干さないと臭いしねっ!膝当てとかも洗って(笑)
――格闘技兄弟二人を持たれたお母さんの苦労というのは。
母  精神的なも ...(次へ)